2025年10月31日 病理細胞研究会 講演会
市立旭川病院 中央検査科 茎田 力 記
令和7年10月31日(金)に病理細胞研究会・講演会を市立旭川病院にて対面形式で開催致しました。講師にロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の加藤 遥技師をお招きし、
「IHCにおけるコンパニオン診断薬及び体外診断用医薬品の最近の話題」と題してご講演いただきました。本講演会では、コンパニオン診断薬及び体外診断用医薬品の中で、MMR、CLDN18、HER2,p16について基礎的な部分から実際に検査する上での適切な検体処理や作製方法、抗体の判定方法、注意点など詳細にわかしやすく教えていただきました。
特に抗体の判定において、抗体によって染色性が異なるのはもちろん、検体や組織型によっても染色性が異なり、非常に判定に迷う染色性を示す場合があります。
そのため、各抗体の特性を理解するとともに、陽性と陰性コントロールを置くことで、正しい判定に繋がると感じ、改めて免疫染色の難しさと重要さを再認識しました。
今回の講演会で、日々の検査に活かす事のできる知識を得ることができました。
最後にお忙しい中、参加していただきました皆様には感謝を申し上げます。
談話会代表者:茎田 力
